諸論点の中立的考察

諸論点について、私見はできるだけ述べず、ちまたの主張を公正中立に比較・分析する。

【01】追跡アプリと監視社会(01)監視社会への移行は不可避か

www.nikkei.com

 

日本経済新聞2020.4.15(水)朝刊・社説『デジタル活用でコロナ危機の克服を』 

(引用開始)
重要なのは個人情報の保護だ。追跡アプリの利用を強制し、全国民の接触履歴を政府が把握するような監視社会は受け入れがたい。
マスクの着用と同じく一人ひとりが自発的にアプリを使い、その結果、感染経路がつかみやすくなって、社会全体の病気への抵抗力が高まる道筋が望ましい。そのためには、推進主体の政府や企業が「手にした個人情報を他の目的には使わない」と市民から信頼されているかどうかも問われる。
(引用終了)

 

■素朴な疑問

・「手にした個人情報を他の目的には使わない」などということが
 現実に担保されることがあるのだろうか。
・企業にとって、データは21世紀の「石油」だし、
 政府にいたっては、2019年のTカード事件をご参照。
・どんな制度を作ったところで、
 悪用する輩はいずれ必ず出てくる。
・我々は、命を守るために、やむを得ず、
 プライバシーを捨て、
 公安当局に監視され、弱みを握られるような社会を
 ある程度受け入れることになるのだろうか。
・プライバシーデータの活用と、濫用の防止を
 両立させる「知恵」は、ないのだろうか。