諸論点の中立的考察

諸論点について、私見はできるだけ述べず、ちまたの主張を公正中立に比較・分析する。

【02】テレワークと残業強制(01)時間管理ルール

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日本経済新聞2020.4.15(水)朝刊『テレワークを阻む壁 時代遅れの時間管理』

 

(引用開始)
近年はパソコン操作で済ませられるシステムもあるが、煩わしさが完全になくなるわけではない。「家族の介護をしている人は、仕事から介護へ、また仕事へといった繰り返しの断続労働になる。いちいち時間をつけられるのかという問題がある」。組織・人事コンサルティング大手、マーサージャパンの白井正人取締役は指摘する。子育て中の人も同様だろう。
<中略>
労働時間の把握には働き過ぎを防ぐという重要な狙いもある。仕事の時間配分を自分で決める裁量労働制でも、会社が日々の就労状況を把握しなければならないのは、社員の健康管理のためだ。
だが大内伸哉神戸大学教授(労働法)によれば「現在はウエアラブル端末を使うなど労働者自身で健康状態をチェックできる」。技術革新とともに健康管理の方法も変えていく必要がある。
(引用終了)

 

■素朴な疑問

 

・時間管理ルールが時代遅れとなっていることは同感。
・しかしながら、
 企業と労働者の力関係の違いについても、
 考慮する必要があるのではないか。
・たとえば、
 裁量労働制も、実際には、労働者側が泣き寝入りすることを
 見越した、残業代カットの口実として使われている面がある。
・時代遅れな時間管理ルールからの脱却と、労働者保護とを
 両立させる「知恵」は、ないのだろうか。
・こまめな離席のたびに時間を付けるのが煩雑だと
 いうのなら、「着席・離席」ボタンでも取り付ければ
 いいのではないか。